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患者さまとご家族の方へ

リハビリテーション科

特色

病気には薬や手術で治療しても後遺症の残るものや、根本的な治療の困難なものがたくさんあります。少子高齢化社会の到来で、少しでも人間らしい生活を送るため病気をしてもなるべく自宅で過ごすことの重要性が認識されつつあります。残された機能を生かし、病院での治療と日常生活の架け橋となるのがリハビリテーションです。

特に当院は、神経・筋疾患(パーキンソン病・脊髄小脳変性症・多発性硬化症・筋ジストロフィーなど)、脳血管疾患、リウマチ性疾患、整形外科的疾患を中心に治療を行っています。

平成13年4月に「リハビリテーション総合承認施設」として認定され、充実した人材・施設を有していると自負しています。基本的な生活動作訓練の他、高次脳機能の評価にも力を入れています。



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スタッフ

リハビリテーション科医師:4名

医長 田原 将行
医師 山本 兼司
医師 堤 健雄
医師 清水 基行

理学療法士 16名
作業療法士 6名
言語聴覚士 6名
心理療法士 3名






〈資格〉
LSVT®BIG 有資格者:7名(今年度 2名増加予定)
LSVT®LOUD 有資格者:3名(今年度 1名増加予定)
日本臨床心理士資格認定協会:臨床心理士:1名
日本芸術療法学会認定:芸術療法士:1名

 

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理学療法部門

理学療法とは

理学療法とは主に起き上がる・座る・立つ・歩くなどの基本的動作能力の回復を目指します。そのために関節運動・筋力増強運動・起き上がり動作練習・起立歩行練習などを行い、日常生活や社会生活活動に結び付けていきます。また、必要に応じて装具の活用や物理療法(温熱)なども組み合わせて治療を行います。

パーキンソン病患者に対するLSVT®BIGの導入

LSVT®BIGとはアメリカで開発された、動作の大きさに焦点を当てた運動療法で、パーキンソン病患者に対して実施されています。歩行やバランス能力などの運動症状の他、日常生活動作に対しても効果をあげています。
LSVT®BIGは週4回、1回1時間のセッション(訓練)を4週間にわたり、計16回行います。各セッションは、身体を大きく使うご自身の動作によるストレッチを中心にした基本運動プログラム、日常生活動作を練習課題にした課題動作、および自主トレーニング指導で構成されています。
この運動療法プログラムは、その方法論および訓練方法について研修を受け、資格を得た理学療法士により行われます。
訓練を実施するにあたっては、入院して頂くことが前提になります。

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作業療法部門

当部門では、種々の障害によって日常生活や社会生活の作業遂行に不安や支障がある患者さまに対して、きめ細かい治療訓練を行なっています。

作業療法とは
作業療法部門の特徴

種々の障害によって日常生活や社会生活の遂行に支障がある患者様に対して、それぞれの方の状態に応じた個別訓練を行っています。治療のためにボールやブロック、棒などの治療用器具の使用、革細工やちぎり絵など手工芸を治療の中に取り入れ、日常生活に必要な動作を獲得していくことを目指していきます。

作業療法プログラムについて

○日常生活動作・生活関連動作の練習

  • 患者様の状態に合わせて食事やトイレ、着替え、身だしなみを整えるなど日常の生活動作が少しずつ自分で出来るように練習をします。また、退院後の生活に向けて炊事や家事動作の練習も行っていきます。
  • 食指の練習で箸やスプーンなどが上手く持てない、字が書きにくいなどの場合は患者様の状態を評価して機能の回復を促す治療を行ったり、使いやすいように道具やテーブルの高さを整えたりするなど環境や設定を工夫しながら練習していきます。
  • 実際に手工芸の過程を通して物を操作する・触ることが日常生活に必要な姿勢を保つことや、動作能力を回復・維持するために有用と考えています。
  ○意思伝達装置や呼び鈴操作などを用いたコミュニケーションの練習
  • 言葉で伝えることが難しい方には、患者様・ご家族・医師やスタッフと協力しながら状態に合わせて   文字盤や意思伝達装置を導入・練習を行います。
  • 呼び鈴の操作が難しい方には、操作しやすいように環境の設定やいろいろなスイッチの導入につい て評価し検討します。

以上、当部門では、患者様の身体の状態に合わせて、興味や意欲を持って治療に取り組んでいただけるように努めております。

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言語聴覚療法部門

言語聴覚療法とは

言語聴覚療法部門言語聴覚療法では、神経筋疾患や脳血管疾患によりコミュニケーション障害や嚥下障害をきたした患者様に対して、検査・練習・指導・助言などを行い、言語機能や嚥下機能の維持・改善を図っています。また、ご家族や周囲の方々へよりよいコミュニケーション方法や安全な栄養摂取方法についても説明し、在宅生活の支援を行っています。

 

主な治療対象

○構音障害

  • 神経や筋肉の異常により、口や舌が動かしにくい、発音がはっきりしない、声が出しにくいなどの   症状が現れ、コミュニケーションが取りにくくなります。これらに対して、呼吸や発声・発音の練習を行います。また、音声でコミュニケーションが取りにくい方には、電子機器等を用いた代用コミュニケーションの方法をご提案しています。
  • パーキンソン病の小声に対しては、有資格言語聴覚士による「LSVT®LOUD法」という、声を大きく出すことを集中して行う言語療法を実施しています。

○失語症

  • まわりの話が理解できない、思った言葉が話せない、書いたり読んだりすることが難しいという症状です。患者様の症状に合わせた練習を行います。

○嚥下障害

  • 神経や筋肉の異常により、食事などがうまく飲み込めず、誤って気管に入ったりすることがあります(誤嚥)。そのために、栄養が十分にとれなかったり、食べる楽しみが失われたりすることがあります。
    当院では、飲み込みの造影検査(VF検査)を週2回実施しています。うまく飲み込めない原因をさぐり、飲み込みやすい方法を考えていきます。そして、それぞれの患者様の症状に合った練習を実施し、食事の形態の調整や食べ方の工夫を行います。また、患者様やご家族への指導も行っています。
パーキンソン病に対するLSVT® LOUDの導入

LSVT®LOUDとは、アメリカで開発されたパーキンソン病の小声に対するリハビリテーションです。LSVT®LOUDは週4回、1回1時間のセッションを4週間行います。各セッションは、すべて声を大きくすることを目的としたプログラムで構成され、訓練時のみならず、日常生活全般において大きな声が出ることを目的としています。アメリカでは、医学的根拠のある治療法として実施されており、全世界で注目を集めています。
当院では2名(平成26年度以降4名)の有資格者が実施しています。実施にあたっては、入院して頂くことが前提になります。

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心理療法部門とは

心理検査、および心理療法(狭義)を個別または集団に向けて行っています。

主な対象疾患

神経難病、脳血管障害、その他の認知症疾患、てんかんおよび神経症を対象としています。また外来では物忘れ外来、発作外来、スモン検診、臨床治験などに携わっています。

心理検査

各種心理検査を用いて、高次脳機能障害および心理的不適応を包括的に評価します。これらの結果は治療・療養および社会適応に役立てられています。

心理療法(狭義)

臨床心理学的手法を用いて、心理面接を行っています。心理的不適応を軽減し、情緒不安定や人間関係の改善を図り、社会適応を促します。
また必要に応じて、ご家族からのご相談も受け付けております。病院内外との連携や環境調整を図り、患者様がより社会に適応した生活を送ることができるように援助していきます。

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