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神経内科

高齢者がよく生きるためのQ&A

どうも最近「フイフイ」するのですが?

メタボリックシンドロームの指標

美山町(京都府)の方言で「フイフイする。」という表現があります。昭和のシュバイツアーである伊藤先生がおられた頃、美山診療所のお手伝いをさせて頂きました。その当時春先やゴールデンウイークの頃になると「フイフイする。」と、訴えて患者さんが来られました。
「フイフイする。」とは、頚を急に動かした時や体の位置を変えた時などにフッとして立ちくらみが起こるとかめまいがして、フワフワしている状態を表現していると思われます。

心臓から脳へ入る血管は4本ありますが、後ろの椎骨動脈(2本)は頚椎の中を走り、脳内に入り、伸び縮みできます。ところが、年をとって動脈硬化が強くなると管腔が狭くなり、頚の動きなどによって一瞬血液の流れが遅くなります。一瞬頚椎動脈内の血液の流れが滞ることによって「フイフイする」状態になるのだと思います。特に春先、冬から春へと季節が巡る時、さらには春から夏へとうつろうゴールデンウイークには、手足の血管が拡張し、血液がとられて相対的に脳血流が下がります。 曲がりくねった石狩川を想像して下さい。石狩川の上流にダムを想像して下さい。ダムの水位が下がる;つまり水分が少なくなる、血圧が下がる時、石狩川の支流では水が流れません。 「人は血管と共に老いる」と、MRAのところで話しましたが、加齢はイコール動脈硬化です。椎骨動脈に動脈硬化があると水分が不足する、血圧が下がる、さらに頚を急激に動かすというファクターが加わると「フイフイする」のです。

動脈硬化は避けられないとすれば、「お水取り」など急に血管が開く時期には水分をとり血圧を下げない、急激に頚の運動をしないという予防策が大事になってきます。

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