国立病院機構|宇多野病院|関西脳神経筋センター

病気について知りたい > 高齢者がよく生きるためのQ&A 

患者さまとご家族の方へ

神経内科

高齢者がよく生きるためのQ&A

認知症患者に対する接し方と進行を防ぐ方法を教えて

加齢:年をとること、老化することと、認知症をとらえる事が重要です。生老病死は避けて通ることはできません。年をとると赤ちゃんに帰ると思って下さい。自分が赤ちゃんの頃ご両親が面倒をみてくれたように、今度は自分が親の面倒を赤ちゃんに接するが如きにみることは当然の仕事です。赤ちゃんであると思うと転ばないように注意していたり、泣くからといって怒らずに何を求めているのか想像してあげられます。それが愛情です。
認知症はアルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型に分けられます。

アルツハイマー型
アルツハイマー型はまず、ついさっきの記憶が失われます。例えば朝食に味噌汁を飲んだのに、もうすっかり忘れて「味噌汁ちょうだい。」と言うようになったりします。歩行障害や尿失禁などの身体症状を伴うことはありません。時間の感覚、次いで場所がどこか分からなくなります。最後に「この人は誰?」というように、見当識が落ちてきます。

脳血管型
脳血管型では症状が比較的急に出てきます。歩きにくくなったり意欲が低下しますが、見当識障害は軽いようです。

レビー小体型
レビー小体型は失神や転倒が多く、アルツハイマー型と比べると短期記憶は保たれています。日常生活動作がぎこちなくなりますが、脳血管型と違ってMRIで梗塞像は見つかりません。

ただこのように分類しても実際は混在しています。MRIとMRAの検査をすることをお勧めします。脳血管型の場合は脳血流を改善し、進行を遅くすることが可能と思われます。アルツハイマー型やレビー小体型は現在のところよい薬はありません。
脳を賦活するには五感を使うことです。よく見て、よく聞いて、よく喋り、指を使うことが、脳を賦活します。海馬や扁桃体を賦活するにはワクワクドキドキするような新しいことに挑戦することです。家に閉じこもり、血圧が高くなるのを怖れて降圧剤を飲んでいると認知症はますます進行します。

メタボリックシンドロームの指標「老人よ、外に出て太陽の光を浴び、汗を流し、土や自然と話し合おう。」そうすればアドレナリンが出て新陳代謝が進み、認知症=老化と上手にお付き合いが出来ると思います。

ページトップへ